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2012年 08月 20日
ダークサイドの日
「うだるような暑さ」というのは、この事でしょうか。
もう午前中から暑いです。夜は少しは涼しくなってきたのでしょうか。
しかし、まだまだ暑いです。
「そんな暑い日にはホラー!」という訳ではないのですが、ある凄い映像があるのを発見したので紹介します。

ホラーが苦手という人は、パスして下さい。



マリリン・マンソンのPVです。
こちらはホラーではありませんが、マンソン自体にホラーの要素があるといえばあるんですけど・・・
このPV、不気味なんです。白黒の映像で、病気の様な何かに取り憑かれた様なゾンビの様な人物が登場したりして。何かの儀式なのか、複数の人物が何かを運んだりしてたりして。
Marilyn Manson - Cryptorchid


このPVに挿入されている元ネタは何なのか。
それが気になってしまって、検索しました。

E.Elias Merhigeという監督の『Begotten』という作品でした。
(もし、このブログを見ている人で「知ってる!」という人がいたら、その人はめちゃくちゃコアな人なんじゃないかなと思います。)

そのトレイラーがこちらです。怖いもの見たさで見たい方は、是非。
Begotten Trailer


この映画はエクスペリメンタルホラーフィルムだそうです。
しかも無声映画。
内容はエログロ(グロ多め)+ちょいバイオレンスで、シュールでナンセンス。

僕が近いと感じたのは、白黒の無声映画『アンダルシアの犬』でした。
これはルイス・ブニュエルという人が製作したシュールレアリズムの映画です。
脚本には、あのサルバドール・ダリが参加したというものです。
シュールレアリズムなので、内容は無いに等しいです。
主人公(?)の女性のある日常を映していて、所々に無意味でショッキングなシーンが次々と挿入されるという映画なのです。
1分に満たないトレイラーがあったので、興味のある方は是非。
(この映画で一番ショッキングな、眼球をメスで切るシーンやドロドロに腐った馬かロバをピアノに乗せて引きずるシーンは入っていません。見たい方は本編で。)
Un Chien Andalou - Trailer


話がズレましたが、「意味の分からないシーンの連続」「無声映画」「白黒」という所が『Begotten』と『アンダルシアの犬』に共通するキーワードだと思います。

その『Begotten』、見ても意味が分かりません。
そこがどこの国なのか、そこに登場する人物はどういう文化を持った人種なのか、登場人物の目的は何なのか、全て不明です。
ストーリーについては分かりませんが、度々出てくるショッキングなシーンに驚かされます。
しかも、無声映画なのですが虫の音等の自然の音は入っています。さらに、登場人物が苦しんでいる様な、声にならない様な声等がループされて入っているのが不気味なのです。








初っ端からゲロゲロなシーンが出てくるので、勇気のある方のみurlをコピペして見て下さい。
Begotten (Full)
http://youtu.be/455ohZRdbY8

見てしまった方へ、どうでしたか?
訳が分からないでしょう。
しかし、僕は好きですね。
このアバンギャルドな感じが。

しかし、この『Begotten』をチョイスしたマリリン・マンソンも流石です。

■ようつべ■

マンソンのPVでは、これが一番好きです。
これはグロくありません。
シュールで美しいと思います。
曲も良いです。
Marilyn Manson - The Nobodies (OFFICIAL MUSIC VIDEO)


美しいといえば、これも曲を含めて美しいんです。
Marilyn Manson - Man That You Fear



Lest We Forget: The Best of

by ymtdsk | 2012-08-20 02:02 | 芸術 | Comments(2)
Commented by 撲殺少女工房 at 2012-08-20 02:30 x
> Marilyn Manson - Cryptorchid

元ネタがあったんですねー!
てっきりマンソン(というか監督)が自分で作ったイメージなのかと思っていました…。
こういう映像を観ていると、「想像力とか、イメージする力って大事だなぁ」と思います。
Commented by ymtdsk at 2012-08-20 11:54
>撲殺少女工房さん

コメントありがとうございます!
元ネタあったんです。
僕は映画の一部を使ったのではないか、または病気の人の映像を使ったのではないかと想像していました。
見つけてスッキリしました。
確かに、想像力は大事ですね。
自分の想像力では出てこないイメージを見せつけられて、やられてしまいました。


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