人気ブログランキング | 話題のタグを見る
</a>
2011年 07月 10日
ステンシルの話をする日(追記あり)
以前も何度か記事にしたかもしれませんが、現在制作を行っているスプレーステンシルについて書きます。
「スプレーステンシル」というジャンルは一般的ではないので、自分で「スプレー」と「ステンシル」をくっつけた造語です。(ネットで検索すると、海外では「stencil spray」と逆の表記をする事があるらしいですが)

まず、僕は油絵出身の人間なのです。
それが日本画を学び、アクリル画にシフトチェンジしました。
アクリル画に転向したは良いが、自分のスタイルを確立する事に苦労しました。
そこで出会ったのが「ステンシル」でした。

手芸のステンシルは一般的ですが、僕が影響を受けたのはグラフティやストリートアートで使用されているステンシルです。
グラフティといえば、スプレーで壁に絵を描いた絵です。
現在はさまざまなグラフティがあり、手法も広がり、80年代頃から続く「スプレーを使用して絵を描く、いわゆる落書き」以外は、ストリートアートやアーバンアート等と呼ばれるようになりました。
スプレーやマーカーだけでなく、タイル等を壁に貼るスタイルまであります。
その中に、あらかじめ制作した版を使用してスプレーを吹き付けるステンシルがあるのです。

元々、グラフティが好きだった事もあり、自分の作品にグラフティの要素を取り入れたくて始めました。

しかし、僕の様な人間は世界中にいるのです。
その多くがBANKSYに影響を受けているのです。
だから、BANKSYフォロワーみたいな人間が世界中にいます。日本にもいます。
テーマ、モチーフが、そのまんまBANKSYなんです。

僕はそれが嫌だったんです。
なので、「グラフティ(ストリートアート)の要素を取り入れた絵画」というコンセプトで制作を始めました。

HIP HOPや映画のワンシーン、ブラックユーモア等、ありがちな要素を一切排除して、リアリティを追及したステンシルの制作を開始しました。

表現方法にしても、ありがちなのは白黒のコントラスト強めの色の表現ですが、僕はグラデーションを使用したり、版を何枚も使用してカラフルでリアリティのある絵を制作出来るように心がけました。(例外もあり)
日本画を通過した事もあり、なるべく日本画絵具の色調になる様に心がけたりもしています。

そんな感じでスプレーステンシルを始めたのです。

(話がまとまっていないような・・・)

まとめると・・・
「グラフティ(ストリートアート)の要素を取り入れた絵画」である。という事でしょうか。

ステンシルは孔版といって、版画の一種なのですが、僕は版画ではなく絵画として制作しています。理由としては、色をつける際に一枚ずつ表現を変えて、「刷る」感覚ではなく「描く」感覚で制作しているからです。

また、キャンバスに描く事も絵画的だと言えると思います。

・・・

う~ん、なんだか、まとまっていないような・・・
しかし、ステンシルについての大まかな内容はわかって頂けたでしょうか・・・



■ようつべ■

BANKSYの監督したドキュメントフィルムが、やっと日本で公開されるそうですね。

Banksy's Exit Through The Gift Shop

BANKSYに限らず、様々なグラフティライター(ストリートアーティスト)が出演しているみたいですね。
■コチラに詳しい説明あり。
http://red1press.com/?p=8399

by ymtdsk | 2011-07-10 23:59 | 美術 | Comments(0)


<< 誕生日の日      グループ展を見た日 >>